初めに
皆さん初めまして!『初心者にこそ説明したい!音楽講座』を担当するタカミックスです。
インターネットが日常の一部となり、生成AI(Artificial Intelligence:人工知能)の発展も相まって、誰でも簡単に情報を調べられる時代となりました。
この恩恵は音楽活動にも及び、趣味やバンドで楽器を演奏する人々は、インターネットで様々な情報やアイデアを得ることができます。
例えば、ギターをもっとカッコ良く弾きたい、即興演奏で仲間と楽しく演奏したいと考えた時、多くの人はインターネットで方法論や動画を探すでしょう。そして、必ずと言っていいほど出会うのが『音楽理論』という言葉です。
音楽理論は、メロディーやコードなどの基本的な要素を含む広範な知識体系です。高度な理論から、ド・ミ・ソのような初心者向けの基本的な理論まで、その範囲は多岐に渡ります。
初心者用の音楽理論って本当に初心者向け?
しかし、初心者相手の音楽理論でも、実際にはその内容が難しすぎることがあります。例えば、いきなり高度な音楽理論を取り上げる講座も少なくありません。
そのため、より上達しようと音楽理論に手をつけた初心者が挫折してしまうこともしばしばです。
音楽用語の基本から
初心者向けの講座でまず重要なのは、基本的な音楽用語を理解することです。例えば「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」といった音名および階名は、音楽理論の基礎中の基礎です。
ところが我々が学んだド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドは本当にド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドなのか?というような、まるで禅問答のような状況が最深層の音楽理論では発生しています。
日本においては、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドすら、音名と階名に加えて、イタリア語、英語、ドイツ語、日本語などの言語での表記もあり、それぞれに対する解釈が必要となります。
しかし、そうなると音に関する説明だけで膨大な量となってしまい、覚えることが多く初心者向けの講座ではなくなってしまいます。
そこで、『初心者にこそ説明したい!音楽講座』では、分かりやすく噛み砕いた説明を心がけ、一歩ずつ確実に理解を深めていけるようにします。
次回からは、音楽用語一つ一つに丁寧な解説を加え、理解を助けるために内部・外部のリンクや参考動画も提供し、各講義で次の講義に進むために最低限のポイントを最初にまとめます。
付随する講義も用意しますが、それらは後の講義で必要になれば読み返す程度の感覚で受講していただければと思います。
オリジナリティとは?
音楽理論を学ぶことでオリジナリティが失われるという意見もありますが、これは誤解です。音楽理論はあくまでツールであり、個々の感性を豊かにするためのものです。
例えば、独学で楽器が演奏できるようになった人も、楽譜やギターであればタブ譜(線と数字で表現した楽譜)を見て演奏を学んだはずです。
エレキギターに置き換えれば、ピックやエフェクター、アンプと同じように、音楽理論も演奏を補助するためのツールです。理論を学ぶことで、自己の音楽的表現をより効果的に形にすることができます。
音楽理論は、先人が残した音楽の方法を言語化したものであり、これを学ぶことで演奏や作曲、編曲の幅が広がります。
音楽理論の実践的活用
音楽理論は単なる知識の集積ではなく、実際の音楽創作に直接役立つものです。
楽譜を見ながら演奏をする場合、音楽理論を学ぶことで、その演奏に音楽理論に基づいた解釈を加えることができます。音楽理論に基づいた解釈とは、編曲のことです。曲中のワンフレーズを変えるだけでも、それは立派な編曲となります。
したがって、音楽理論を学ぶことが無駄になることは決してありません。
音楽理論を学ぶことで、演奏、作曲、編曲の幅が広がり、より創造的で充実した音楽活動が可能になります。音楽理論をどう活用するかは個々の感性に依存しますが、学んだ知識は必ず役立ちます。
『初心者にこそ説明したい!音楽講座』では、ギタリストでありDTMerのタカミックスが、皆さんと一緒に一歩ずつ音楽理論を学びます。各講義では、次の講義に進むためのポイントをまとめ、必要に応じて前の講義を振り返ることができるようにします。
この講座の最終目標は、皆さんが作曲や編曲ができるようになることです。ギタリストでもDTMerでも、音楽理論を学ぶことで、自分の音楽的なアイデアを効果的に形にする力を身につけましょう。
まとめ
音楽理論は複雑で難しそうに思えるかもしれませんが、段階的に学ぶことで理解できます。理論を学ぶことで、演奏や作曲および編曲の幅が広がり、より創造的で充実した音楽活動が可能になります。
音楽理論をツールとして活用し、あなた自身の音楽の旅をさらに豊かにしましょう!