皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。
今回はDTMでのギター入力でさえレイテンシーが起きてなかったAirPods Proの話です。
それでは行ってみまShow!
目次
AirPods
タカミックスは人と話をする以外は音楽を聴いています。今はiPhone一辺倒でApple Music(旧iTunes)かAmazon Musicを聴いています。そんなタカミックスがワイヤレスであるAirPodsを購入したのは意外と遅く2019年の8月になってからでした(AirPodsの発売は2016年12月)。
ワイヤレスのストレスフリーさに今まで使っていたEarPodsのコードがどれだけ邪魔だったかを痛感いたしました。
しかしAirPodsには一つ問題がありました。それがDTM作業におけるレイテンシーでした。
レイテンシー
レイテンシーとはデータ処理に伴う発音の遅延のこと。オーディオの再生や録音において発生します。
レイテンシーの単位はms(ミリセコンド)で1/1,000秒となります。
レイテンシーの目安としてはスピーカーから5m離れるとレイテンシーは15ms(0.015秒)程度発生します。
AirPodsとDTMでのレイテンシー
DTMでのレイテンシーはパソコン側、OS側、オーディオインターフェイス側、プラグイン側とそれぞれの機器性能と設定が関係します。
AirPodsでモニターすんな! って話は置いといてですね… DTMの作業中にAirPods経由でレイテンシーが起きると練習や録音でリズムが合わせられないんです。
例えばギターの場合だと、ギター音をオーディオインターフェイスでデジタル信号に変換する一手間が加わります。なので演奏後に体感0.5秒位で音が返ってくるので元も子もありません。
ではDTM作業におけるAirPodsでのレイテンシーをなくすには如何すれば良いのか? 結論から言うとありません! とのこと(涙)。
AirPodsを購入したDTMerは皆レイテンシーに悩み、結局解決策がないことに涙を飲むのです。
しかしレイテンシー問題に燦然と輝く解決策が! その解決策とは… AirPods Proを購入することだと言うのです!
AirPods Pro
AirPods ProはH1チップと様々な制御システムを統合したH1ベースのSiP(System in Package)により更なる低遅延を実現させています… って、何のことかサッパリ分からん!
H1チップとは
Apple社が開発したiPhoneやiPad、Apple Watch等に組み込まれているサウンドの質の向上とワイヤレス能率を高めるチップのこと。
Apple社が開発したチップの頭文字はA・H・M・S・T・Wとあり、AirPods ProはHなのでHeadphoneの頭文字なのではないか? と勝手に思っています。
SiPとは
SiPとはSystem in a Packageの頭文字を取った物で、SiPとは複数のLSIチップを1つのパッケージ内に封止した半導体および製品のこと。
集積回路の拡散機能の異なるプロセスをそれぞれ個別に最適化した拡散プロセスとし製造し、高度な性能を実現させる。
うん、何のことかサッパリ分からないよ(泣)。
本当にレイテンシーはないのか?
ワイヤレスでのDTMレイテンシー問題に関しては、AirPods Proであればレイテンシーは起きないらしい、程度のうっす〜いネット情報で得ていました。タカミックス自身もAirPods Proで100%レイテンシーがないのであれば購入していたのでしょう。
しかし不確かなネット情報(情報元のページをブックマークしてないくらいなので)で確信が得られなかったので、AirPods Proの購入は見送っていました。
AirPodsが不調に…
そんなAirPodsですが、購入後1ヶ月目あたりから右耳のAirPodsのみ充電されない不具合が起き始めました。その場合の対処法って無償交換も含めて色々あるのですが、根が物臭な性格をしているのと相成り、2020年6月にコロナ騒動で支給された特別定額給付金の10万円でAirPods Proを購入したのでした(ちなみに給料は緊急事態宣言の自宅待機で異常に給与が下がった)。
最初はレイテンシーがなかったAirPods Pro
さてAirPods Proを購入したタカミックスはドキドキ土器土器しながらDTMでAirPods Proを使いMacOS Catalinaにて、Logic経由でのギターの演奏をしてみました。
するとAirPods Proではレイテンシーが一切なし! これには感動しました(AirPos Proのレイテンシーは144msなので全くレイテンシーがない訳ではないんですけどね)。
AirPods ProではH1とSiPのシステムで更なる低遅延を実現させているので、レイテンシーを感じなかったのです。
レイテンシーが復活したAirPods Pro
そんなレイテンシーを感じていなかったAirPods Proですが、2021年に入りAirPods Proでモニターしてみるとレイテンシーが復活していました。何故に?
とりあえずレイテンシーを軽減させるためにLogicの環境設定を開き、オーディオ→デバイス→I/Oバッファサイズを選択し、数値を32に調整してみる。I/0バッファサイズが32だと音が割れやすいのだが、ここでは無視した。
実際バッファサイズを変更してみると、少しだけレイテンシーが減った気がした程度。第三者に聞かせたらレイテンシーの差異など感じない程度だ。
Logicの設定ではないとする何だろう? プラグインを追加したせいだろうか? と言っても追加したプラグインはEZ DRUMMER 2くらいだ。
プラグインを1個追加しただけでレイテンシーが起きるのだろうか?
AirPods Proの設定
レイテンシーが起こるのはAirPods Pro側の問題なのだろうか? とは言え、AirPods Proは最新のファームウェアなので問題なかった(AirPods Proのファームウェアは手動でやらずともApple社が勝手に更新してくれる。最新のファームウェアは3E751)。
ファームウェアの確認方法はiPhoneで行います。まずiPhoneの環境設定を押下→Bluetooth押下→Air Pods Pro横のiマーク押下→バージョンの順で表示されます。このバージョンがファームウェアとなります。
Logic Proバッファサイズ設定
LogicのバッファサイズはLogic Pro環境設定押下→環境設定オーディオ押下→環境設定オーディオ画面内デバイス押下→I/0バッファサイズで表示されます。I/Oとはイン・アウトの略です。
クリーンインストール実施
この環境下で行ってもレイテンシーは起こりました。こうなるとレイテンシー問題はLogicやAir Pods Pro側ではなくiMac自体の問題となる。
なのでタカミックスは自分のiMacをクリーンインストールしました。
クリーンインストール
クリーンインストールとはOSやアプリケーションソフトを新規にインストールすること。分かりやすく説明するなら出荷時の状態に戻すことです。
なので当然クリーンインストール後のパソコンは買ってきた時の状態になります。
色々なソフトを突っ込んでいましたが泣く泣くクリーンインストール! そしてクリーンインストール後に入れたソフトはLogicのみ!
しかし再チャレンジするも変わりはなくレイテンシーは起きてしまいました。
M1 Macなら大丈夫なのか?
同時期に当時はまだ購入していなかったM1 iMacですが、タカミックスはアップルストア川崎國にてLogicがインストールされているM1 iMacでAirPods Proを試してみました。
残念ながらM1 iMacでもレイテンシーは起こりました。となるとパソコンのCPUとチップの違いも関係ないと言うことになります。
まさかOSの問題なのか…?
まさかOSの違いでレイテンシーが起きたのか?
思い返せばレイテンシーがなかった頃のmacOSはCatalinaであった。しかしmacOS Big Surにアップデート後にレイテンシーが起こる様になった。と言うことはmacOS Big SurだとAirPods ProでのDTMに関してはレイテンシーが起こると言うことなのだろうか?
しかしタカミックスが気がつかない理由が何かあるのかもしれない。なのでタカミックスは意を決しAirPods Proでのレイテンシー問題を直接Logicに問い合わせてみました!
Logic Pro サポートからの回答
Logicサポートにはレンテンシー軽減のための経過を説明し、おそらくレイテンシーの原因はmacOSではないだろうか? と質問しました。
Logicサポートからの約1週間後の回答は「無線ではなく有線でモニタリングして下さい」とのことでした。
問題が解決してないぞ!
某Faceb○○kで問い合わせる
意地でもAirPods ProをLogicで使用したくなったタカミックスは某Faceb○○kで質問してみました。
結果色々な人がAirPods ProでのDTMモニタリングを試すも、macOS BigSurからモニタリングができなくなったとの回答を得ました。
まとめ
結局AirPods ProはmacOS Catalinaであればレイテンシーなし、macOS Big Surではレイテンシーあり、との結果となりました。
タカミックスはレイテンシーをなくすため、macOSをダウングレードさせることまではしたくないです(某浅倉大介は操作性を考えてmacOS X Leopardにダウングレードしている)。
なので新しいmacOSであるMonterey、もしくは第3世代であるAirPods 3がDTMでのレイテンシーがないことに期待するしかないのでしょうね。
おしまい… ではなく、続くのだ!