皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。今回はディープ・パープルのカバーアルバムである『BLACK NIGHT – DEEP PURPLE TRIBUTE ACCORDING TO NY』についてです。
それでは行ってみまShow!
目次
曲が好きだったリッチー・ブラックモア
さて、タカミックスは何だかんだ言ってリッチー・ブラックモア関係の音源は揃えておりました。リッチーのギターと言うより、彼の作る曲やバンドが好きでした。なのでディープ・パープルやレインボーのアルバムも殆ど揃え、ディープ・パープルのカバーアルバムまで購入する様になりました。
だけど…(以下削除)
パープルのカバーアルバムも結構聞きましたが、個人的にどのアルバムもピンと来ないものが多かったです。なので正直「う〜ん、買わなきゃ良かった」と思った物でした。
しかし、ある時CDショップに『BLACK NIGHT – DEEP PURPLE TRIBUTE ACCORDING TO NY』とパープルのカバーアルバムが置いてありました。
T.M.スティーヴンス
このアルバムでは全曲T.M.スティーヴンスがベースを弾き、全曲にわたってアレンジとプロデュースをしております。
タカミックスは「T.M.スティーヴンスって… あの妙にファンキーでナリもベースも見た目がブッ飛んでる人か…」と思いました。
T.M.スティーヴンス
T.M.スティーブンスのプレイスタイルはとにかくファンキーなんですよね。ベースフレーズよりもパーカッシブな響きの方が耳に付きます。
テクニックもかなり高く、ピック弾きはせずにフィンガースタイルの音色に拘っています。そしてエフェクトも豪快に咬まし一瞬ベースであることを忘れそうな音色を出します。
そして叫びながら弾く!(笑)
タカミックスはブリティッシュ・ハードロックをメインに聞く人だったので、彼が参加した系統のアルバムは流し聞き程度でした。例えばジェームス・ブラウン(アルバムは持ってますが…)とかでしね、ハードロック寄りになるとスティーヴ・ヴァイとかになります。
『BLACK NIGHT – DEEP PURPLE TRIBUTE ACCORDING TO NY』
そんなT.M.スティーヴンスがパープルのトリビュートアルバムを出していたので、タカミックスは「T.M.スティーヴンスの出音って、パープルの曲に合わないよな?」と疑問を感じました。ベースサウンドが様式美に合いそうになかったんですね、ファンキーでフュージョンよりに感じたからです。
ただし、アルバムの帯に書かれた文言に心を惹かれたのです。
それは『CHILD IN TIMEがレゲエになった!』です。この文句を見て『BLACK NIGHT~』を購入しました。
参加ミュージシャン
この『BLACK NIGHT~』は豪華なメンバーでレコーディングされております。リビング・カラーも参加してますが、間違ってもブリティッシュ・ハードロック界隈からは聞かない名前ですよね。
また、ジョー・リン・ターナーも参加しているのですが、「仮にもアンタ、パープルでボーカルだっただろ?」とツッコまずにはいられないのですが、ジョーのボーカルが良いんですよ。
ジョーの歌うスピード・キングは何回聴いたことか…
ある意味では異色作であるBurn
さて、ある意味で異色作であるのが『Burn』です。この曲でギターソロを弾いているのがラーズ・Y・ラウドアンプです。
えっ、誰だって?
何言ってるんですか! この人は他でもない「俺は貴族だ、正確には伯爵だ!」のイングヴェイ・マルムスティーン様ですよ。
とにかく、ギターソロが凄いの何のって…
だって曲はスローペースのゆったりしたファンクテイストなんですよ? それがソロになるとバリバリのハードロックに変わるんですから。
それまでは木彫りのボートを船乗りが、木のオールで陽気に漕いでいたのに、ギターソロになった途端、ジェットエンジンで時速500km以上で飛ばして行くんですから。
イングヴェイとパープル
そんなイングヴェイはパープルからギタリストであるリッチー・ブラックモアが脱退し、ジョー・サトリアーニがヘルプ参戦した時に「何で俺じゃないんだ? 俺ならリッチーのミストーンまで再現できるのに!」と怒り狂ったそうです。
更にサトリアーニの後にスティーブ・モーズが正式に加入した時は「俺以上にリッチーを理解している男はいないのにパープルの連中は全員フ○ッキン・クレイジーだ!」と輪をかけて怒ったそうです(誇張なし!)。
話を戻して…
この『BLACK NIGHT~』でのBurnの演奏に関して、イングヴェイのインタビューがありました。
イングヴェイ:ある日レコード会社の人間がBurnを弾いてくれって言うから弾いてやったんだよ。まぁ、良い出来になったと思う。
だけど何でソロしか入ってないんだ?
俺は最初から最後まで弾いてやってたんだぜ?
…
……
………アンタ、そんなんだからパープル側から遠慮されるんだよ!
まぁ、イングヴェイの肩持つ訳ではないですけど、彼はバンドメンバーでビックネームであれば認めるんですよね。
一番良い例はコージー・パウエルでしょうか。コージーはレコーディングの最中にイングヴェイから「もっと遠慮せずに叩いてくれ!」と言われたり、逆にコージーが「ギターは弾き過ぎずにメロディを意識させるんだ」とかアドバイスしてたとか、結構色々な話があります。
いや〜、傲岸不遜を地で行くインギーにアドバイスとかって凄すぎるぜ、コージー!
まぁ、何にせよ『BLACK NIGHT~』のBrunは結構聴きます。とにかく曲とギターソロの落差が激しくて面白いんですよ。
まとめ
このファンクテイスト溢れる『BLACK NIGHT – DEEP PURPLE TRIBUTE ACCORDING TO NY』ハッキリ言って、かなり良いアルバムです。
是非ご一聴を!
おしまい