皆さん、ご機嫌よう! タカミックスです。
タカミックスは新たにモニタースピーカーであるJBL 305P MKⅡを購入しました。
しかし、ここでモニタースピーカー背面にある電源スイッチのことで下記の疑問点を持ちました。
① モニタースピーカーの電源は入れっぱなしで大丈夫なの?
② 電源が入ったままだとモニタースピーカーに悪影響があるの?
③ 背面スイッチを使わないで手軽にオンオフできないの?
この記事では、この3点の疑問点に加え、音質や消費電力といった問題についても解説していきます。
それでは行ってみまShow!
目次
FAQ
それでは早速、疑問点に対する回答です。
ダメです。
機材の寿命を縮めたり、発熱のリスクがあります。
影響があります。
内部部品が劣化しやすくなるため、結果的に故障のリスクが高まります。
できます。
フットスイッチやパワーディストリビューターを使えば簡単に電源を管理できます。
おぉ〜、やはりモニタースピーカーに常時通電しているのは問題があったのですね。そしてタカミックスのJBL 305P MKⅡのように、背面の電源スイッチまで手を伸ばさなくてもスピーカー電源のオンオフができるんですね?
それでは、電源スイッチの寿命や発熱リスクについて詳しく解説します。
また、何時間までなら電源を入れっぱなしで大丈夫か? や、具体的な解決策であるフットスイッチの種類や使い方もご解説していきたいと思います。
本題の前に
タカミックスが購入したJBL 305P MKIIには背面に電源スイッチが付いています。
実はタカミックス、購入前に電源については全く気にしてなかったんです!
背面パネルにボリュームが付いてることは知ってましたが、ボリュームは一回設定してしまえばDTMで頻繁に変えることはないので気にはなりませんでした。
他には『INPUT SENSITIVITY』、『BOUNDARY EQ』『HF TRIM』のスイッチもありますが、これらもタカミックスのDTM環境だと最初に設定すれば変えることはないので気にしていませんでした。
オーディオインターフェースやミキサーに適した+4dBuと、PCやオーディオプレーヤー、スマートフォンなどの家庭用機器に適した-10dBVを切り替えられる機能。
接続機器に応じて最適な音量バランスを調整できるスイッチ。
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スピーカーを壁やコーナーに近づけて設置した際に生じる低音の過剰な強調を補正する機能。
背面のスイッチで設定を調整でき、「Flat(補正なし)」「-1.5dB(軽い補正)」「-3dB(強い補正)」の3段階から選択可能。
例えば、スピーカーを壁に近づけると低音が不自然に強くなることがありますが、この機能を使用することで、正確でフラットな音響バランスを保つことができる。
特に、音の正確さが求められるミキシングやモニタリング用途で効果を発揮します。
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高音域(High Frequency)の出力レベルを調整するための機能。
背面のスイッチで「+2dB」「0dB(フラット)」「-2dB」の3段階に設定でき、部屋の音響特性やリスニング環境に合わせて高音域のバランスを最適化する。
例えば、高音が反響しやすい硬い壁の部屋では「-2dB」に設定し、高音が物足りない場合には「+2dB」を選ぶことで、環境に適した音質が実現できるスイッチ。
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これらを早くから知っておきながら、何故か電源の事だけは考えてませんでした。
電源ランプ
タカミックスがどれくらい電源のことを考えてなかったかと言うと、JBL 305P MKIIはスイッチオン状態だと、スピーカー前面のロゴ部分の電源ランプが点きます。
タカミックスは購入後にコレにすら気が付いてなかった! こんなとこに電源ランプがあったんだ? と驚いたくらいです。
モニタースピーカーの電源は入れっぱなしで大丈夫なの?
では本題の疑問点についてです。当たり前ですがスピーカーと言えども常時スイッチONのままではダメであります。
タカミックスはJBL 305P MKⅡの電源スイッチが背面にあることもあって、電気代は無視して常時電源オンにしておくか? と、考えなかった訳ではないのですが、これはダメなのです。
それは機材の音質劣化と寿命が短縮するからです。
電源が入ったままだとモニタースピーカーに悪影響があるの?
悪影響はモロにあります。
この場合のモニタースピーカーの悪影響は音質劣化と捉えてください。この音質劣化に至る理由がモニタースピーカーのコンデンサやトランジスタの劣化が速まるからなのです。コンデンサやトランジスタはスピーカーの音質に大きく関係しています。
コンデンサは、電気を一時的にためたり放出したりする「小さな電池」のような性質を持つ電子部品です。モニタースピーカーでは、この特性を活かして主に信号の調整や回路保護を行っています。
具体的には、特定の周波数を振り分け、高音域を再生するスピーカー(ツイーター)に適切な音信号を送る役割を果たしています。また、突発的なノイズや過剰な電流を抑制し、スピーカー内部の回路や部品を保護する働きも担っています。
さらに、コンデンサは電力を安定させる用途にも使われ、スピーカーが安定した動作を保つのに貢献しています。しかし、特に電解コンデンサ(内部に電解液と呼ばれる液体を使うコンデンサ)の場合、内部の電解液が時間とともに劣化し、性能が低下することがあります。このため、長期間使用する場合には、メンテナンスや交換が必要になる場合もあります。
モニタースピーカーにおけるコンデンサは、音響性能を高めるための信号処理だけでなく、安定性や耐久性を支える重要な役割も担っているのです。
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トランジスタ(Transistor)は、スピーカーに送られる音の信号を増幅する部品です。これがなければ音量を十分に出すことができません。トランジスタはアンプ回路の中心的な存在です。
トランジスタは電流を通すたびに熱を発生させています。しかし、電源を入れっぱなしにしていると熱によってトランジスタの素材が劣化し、信号を正確に増幅できなくなります。
結果として、音の信号にノイズや歪みが生じてしまいます。
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このように電源を入れっぱなしにすると、コンデンサが劣化し、音のバランスが崩れ、低音や高音が不自然に変化してしまいます。トランジスタも劣化すると、信号を正確に増幅できなくなり音にノイズや歪みが生じでしまうのです。
電源ONは何時間までならOKなのか?
このように電源ONのままではダメであるということがわかりました。では、いったい何時間までなら電源オンのままで大丈夫なのでしょうか?
電源ONのままでも大丈夫な時間は、一般的に8〜12時間と言われています。ただし、メーカーや製品によって時間帯は異なります。
とは言え、基本的に電源オンのままでの耐久時間よりも、電源入れっぱなしの時間が1日以上が問題であるというのは各メーカーの共通認識となっています。
背面スイッチを使わないで手軽にオンオフできないの?
答えはできます!
理想的な方法ならパワーディストリビューター、簡潔な方法ならフットスイッチを使います。
パワーディストリビューター
まずパワーディストリビューターの電源スイッチを使用するという選択肢がありました。
タカミックスの場合ならJBL 305P MKIIを繋いでいるパワーディストリビューターのPDS8です。
パワーディストリビューターは、複数の機材に電源を効率よく供給しながら、安全に管理できる装置です。特にレコーディングスタジオやDTM環境では、モニタースピーカーやオーディオインターフェース、アンプなどをまとめて接続し、安定した電源供給が求められるためによく使われます。
パワーディストリビューターとは、個別の機器ごとに電源を分配する機能と、本体に備わったメイン電源スイッチで、接続した全ての機器を一括でオンオフできます。この機能を活用すれば、モニタースピーカーの電源スイッチに手を伸ばすとも大丈夫になります。
蛇足、タカミックスの場合
タカミックスが所持しているPDS8ですが、このPDS8の電源スイッチは一括で8個全てのプラグ差し込み口の電源操作します。
そのタカミックスのPDS8なんですが、これが机の下、それも壁際に設置してあります。
JBL 305P MKIIを使うたびに机の下に潜り込んで電源を入れるなら、JBL 305P MKIIの背面スイッチでオンオフをした方が遥かに楽です。なのでタカミックスの場合、パワーディストリビューターを使う選択肢は外れてしまいました。
フットスイッチ
なんとか手元で電源のコントロールできないか? と考えていたタカミックスの目に留まったのが、パナソニックのフットスイッチでした。
商品名こそフットスイッチですが卓上に置いてもスマートな見た目の商品です。コードの長さも2.5メートルとしっかりあります。
値段も販売店によっては1,200〜1,300円くらいです。二つ購入しても3,000円もかかりません。
もっともパワーディストリビューターまで使って電気を綺麗にしていたのに、根本的にオーディオ用の商品ではないのが気になるところですが、毎回背面スイッチまで手を伸ばすのは面倒なので、結局購入しました!
その他、フットスイッチの消費電力は?
まぁ、こんなことを気にする人間もいないんだろうが、消費電力はどうなんだ? と言う話です。
JBL 305P MKⅡの最大消費電力については公表されていませんが、内蔵アンプの総出力が82Wなので、消費電力はおおよそ100W前後と推定されます。
そしてパナソニックの「まごの手式フットスイッチ(ブラック) WH2711KBP」は、定格が10A 125Vで、コンセントアダプタに記されている通り最大1000Wまでの機器に対応しています。
なのでJBL 305P MKⅡをこのフットスイッチで操作する場合でも、対応範囲内であるため問題なく使用することができます。
フットスイッチ使い心地…
使い心地はどうですか、という話なんですが、iMac下にフットスイッチを配置しました。フットスイッチは手のひらサイズの商品なので、特に邪魔にもならずJBL 305P MKⅡのオンオフができております。
で、肝心のスピーカーの音質はどうなんですか? と言う質問に対しては、音質の測定機器(測定用ソフトとか)がないから分かりません!
ただし、自分の聴覚を信じるならば、聴いた限りでは何か音質に変化があった様には感じていません。
爆音で鳴らせば違うんですかね? もっともタカミックスの防音設備皆無のマンションでは無理な話ですが…
まとめ
この記事では、モニタースピーカー「JBL 305P MKⅡ」、およびモニタースピーカーを使用する際に気になる電源管理について、以下の疑問点を解消しました。
モニタースピーカーの電源は入れっぱなしで大丈夫なの?
電源を入れっぱなしにするのはダメです。
内部のコンデンサやトランジスタが長時間の通電によって劣化しやすくなり、音質の低下や機材の故障リスクが高まります。モニタースピーカーを長く使うためには、こまめな電源管理が重要です。
電源が入ったままだとモニタースピーカーに悪影響があるの?
影響があります。
特に、コンデンサが劣化し、電気信号の安定供給ができなくなり、音質のバランスが崩れる原因となります。また、トランジスタも熱によるダメージを受け、信号の増幅に支障をきたします。このように、電源を入れっぱなしにすることで、音質劣化やノイズの増加が生じます。
この場合の電源が入ったままというのは、1日(24時間)以上の時間帯を指します。
背面スイッチを使わないで手軽にオンオフできないの?
できます。背面でなくともスイッチの代わりに、以下の2つの方法が有効です。
- パワーディストリビューターを使用すれば、複数の機材の電源を一括管理できます。ただし、設置場所によっては不便な場合もあります。
- フットスイッチを使えば、スイッチの位置を自由に調整でき、より手軽にモニタースピーカーの電源管理が可能です。タカミックスはパナソニックのフットスイッチを採用し、その利便性を実感しています。
タカミックスの結論
背面スイッチの煩雑さを解消するために、フットスイッチを導入することは非常に有効な選択肢です。タカミックスはフットスイッチを使いましたが、音質への直接的な悪影響は感じられませんでした。モニタースピーカーを安全に使いながら快適な音響環境を維持するためには、パワーディストリビューターやフットスイッチを活用し、こまめに電源管理を行いましょう!
モニタースピーカーの電源問題に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にして、自分に合った方法を試してみてください!
おしまい